赤外線機器の国内市場規模に関する調査結果
― 2011年度実績(出荷金額/台数) ―
― 2011年度実績(出荷金額/台数) ―
2012年8月吉日
一般社団法人 日本赤外線サーモグラフィ協会
赤外線サーモグラフィ/赤外線カメラ市場調査委員会
一般社団法人日本赤外線サーモグラフィ協会は、赤外線サーモグラフィ/赤外線カメラ市場調査委員会 (委員長:立命館大学教授 木股雅章 )を設置し、2011年9月に赤外線機器の国内市場規模を把握する目的でアンケート調査を開始しました。 今回、2011年度実績の調査結果がまとまりましたので報告します。
- アンケート調査の方法
- アンケート調査は調査対象企業4社に対してアンケート調査票を発送し、回収された回答を集計することで実施した。尚、本調査に当たっては情報の公正な取り扱を期するために、アンケート調査票の発送、回収、集計に関する業務を外部(第三者)に委託した。
- 調査対象企業
- 調査対象企業は、本市場調査の趣旨に賛同しアンケート調査活動に協力できる「赤外線サーモグラフィ/赤外線カメラ市場調査委員会」の委員4社。
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- (1)NECAvio赤外線テクノロジー株式会社
- (2)株式会社テストー
- (3)株式会社ビジョンセンシング
- (4)フリアーシステムズジャパン株式会社
- 調査対象期間と調査項目
- 2011年度における、赤外線機器の出荷金額と出荷台数
- 赤外線機器の調査分類
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分類 定義 1. 赤外線サーモグラフィ :温度計測機能を有する製品
- (1)冷却タイプカメラ
- (2)非冷却タイプカメラ
- (2)-1.Low 160×120画素以下(QQVGA以下)
- (2)-2.Middle 320×240画素以下(QVGA以下)
- (2)-3.High 640×480画素以上(VGA以上)
- (2)-4.固定監視
2. 赤外線カメラ :温度計測を有しない製品(モジュール及びカメラコア製品を含む) - アンケート調査結果
- 対象会社:(1)NECAvio赤外線テクノロジー株式会社 (2)株式会社テストー
(3)株式会社ビジョンセンシング (4)フリアーシステムズジャパン株式会社 - 調査結果からの市場状況
- 2011年度の赤外線機器 国内市場は出荷金額、出荷台数ともに前年度を上回った。 出荷金額が42.2億円で、前年度比+4.1%と若干の伸びを示した。 出荷台数は6,063台で前年度比+7.4%の伸びを示した。赤外線サーモグラフィは、台数が前年度から402台(前年度比+8%)増加したが、金額は54百万円(前年度比+1.4%)の増加に留まった。
- 赤外線サーモグラフィの出荷台数は、ローエンドおよびミドルクラスの新製品投入で市場への浸透拡大が見られるが、出荷金額の伸びが見られないのは低価格化が更に進んでいるためと推測される。